それ以来先輩は
何も話そうとはしない。
数十分経って

「じゃあ俺、帰ります。
お大事に。」

といって立ち上がった。


「ねぇ。」


「はい?」


葉月先輩に呼び止められ
クルリと向きを変える。



「なんですか?」



「病院に連れてきてくれた事は
感謝するわ。
でも‥もうわたしには
構わないで。」


「はい?」



「もう構わなくていいから。」



なんだよそれ。
そんなの‥
俺が納得するとでも?