美紗子はそれからタクシーに乗り、考えていた。

お昼に聞いた姫の言葉。

”毅、相当いま女遊びしてるらしい。”

さっきも多分女の子いたんだろうな。

急いでたし、狙ってる子でもいたのかな??

たぶんそうだよね、だからあんな急いで帰るんだ。

でもそんな中でも助けてくれた。

そう思うとさっきの最悪だった出来事がちょっとだけ救われたような気がした。

美紗子は家に帰り姫を待っていたが姫はその夜帰ってこなかった。