その日は姫は美紗子の家に泊まることになった。

疲れていたのか、いつもは最後まで起きている姫が珍しく寝ていい?と聞いてベッドにゴロンとなって寝た。

静かにするため、美紗子は毅を送っていくことにした。

りんごも一緒に。

車内では姫の話をしたがすぐに話を変えられた。

毅『彼氏、どうなった?』

姫にはこの状況だし心配するだろうから、もちろん言わなかったが毅は気になっていた。

美『りんごと姫のこと話したら帰るって言われた。明日ちゃんと話するつもり。』

気をつかわせないよう明るく言った。

毅『好き?彼氏のこと。』

この質問に少しビックリして

美『え!?彼氏を!?そりゃぁ・・ね・・?なんで?』

この言葉を言ったときにちょうど毅の家に着いた。

質問系で終わらせたくせに、美紗子は気まずくてすぐに車を降りた。

ちょっと遅れて毅とりんごが降りて、りんごを犬小屋まで連れて行った。