「後ろの正面だぁーれ?」



それ以来、少年は雪が好きでした。

冬が好きになりました。

例え冬休みが夏休みよりも短くても、社会人になって冬休みという存在が消えようとも。それでも、冬が好きでした。


雪の精霊は、今年もやってきます。

静かな足音と共に、みんなに逢いに来ます。柔らかい雪を連れて。