彼は少年だった。

仮に名前を【L】としようじゃないか。



夕焼けの空の下、皆で遊んでいた。

気がつけば友達は増えていたので人数を確かめることはしなかった。



夕焼けが沈みかける頃、解散するのだ。

しかし、その日は夕焼けが沈んでも遊んでいた。

暗くなって親が心配することなど考えなかった。


確かに3人だったのだ。

3人で学校の事や親の事、その他いろいろな事を話していたのだ。

そんな中、【L】は後ろに気配を感じた。最初は野良犬か何かだと思ったので無視していた。


最後に自分ひとりになるまで【L】の背後に何かの気配を感じていた。


1人になって怖くなったので後ろを振り返ることにしたが、それでも何かが居るということはなかった。しかし。