「・・・そういうわけではないのだがな・・・。まあ、良い。くだらぬことを話しているうちに着いたぞ」
くだらんて、あーた・・・。まぁ、そうっすけど。
「ここは・・・」
ぼんやりと、ソーヤがつぶやいた。
なんて言うかあっけにとられてるんだけど。ヘン。
あ、いや。こいつがヘンなのはもとからんだけど・・・戸惑ってる?
困ったような泣き出しそうな顔をしてる。
「どうかしたか?」
「いや・・・着いたとは、いったいここはどこなんだい?」
やっぱ異変に気付いたのかオニーさんも聞いたけど、ソーヤは笑ってごまかした。

「・・・ここは、謁見室だ。貴様らには兄者に会ってもらう。粗相のないようにな」
ふん、とそれ以上突っ込まずにオニーさんが鼻で笑った。
や、優しい。のか・・・?よく分らん。
ていうか、
「・・・・・・あ、兄者?」
いつの時代じゃ。それよりそそうって何だっけ?
「粗相とは①粗末なこと。粗略なこと。②そそっかしいこと。軽率。③あやまち。しそこない。また、ぶしつけなこと。④大小b「ソーヤもういい。というか心を読むな。そしてお前はなんで某辞書を暗記してんだ」
ナニこのコ怖い。
「え?当然だと思っていたんだが」
「なわけないだろ!!」


「・・・・・・貴様ら、話が進まぬ。しばらく黙っていろ」
サーセン・・・