えー、
そんなこんなで謎のかっけーオニーさんに連れられ。
俺らはお城にはいりました まる

・・・小学生の作文とか思うな!
しょうがないだろ!
移動途中にソーヤがまたオニーさんに変なベクトルで突っかかったかとか、
俺が急に立ち止まったオニーさんにぶつかって、絶対零度の視線を受けたとか!
思い出したくもねぇよ。
な、泣いてなんかないんだからな!!
テンションが変なのも仕方ないってことで。

とりあえず落ち着け。深呼吸ひっひっふー。ってあれラ・マース法?
こんなベタなボケはいらないぞ、俺。


「・・・大丈夫か貴様」
「・・・・・・百面相しているのは面白いんだけれど、その・・・なんと言えばいいのかな、おかしいよ、あたm「うるせいやい!!何で一番ダイレクトな言葉を選ぶ!?それに俺はただ今絶賛混乱キャンペーン中なんだよ!つーかなんでテメェはんな落ちついてやがんだっ!こんな大理石の壁にかこまれて!!」

「え・・・普通、じゃないのかい?」
このボンボンが・・・っ!大理石製の日本家屋があってたまるか。
「それ以前に“だいれくと”や“混乱きゃんぺーん中”とはなんだ」
俺も聞きたいです。なんでカタカナが平仮名なんですか。

「こほん。えー、気を取り直します・・・。先ほどから生温かい目で俺らを見ていらっしゃる美形の方々はどちらサマで?そしてなんで、おれ…自分たちはこうもあっさり中に入れてもらえたノデショーカ」
城に入ってから何人かと通りすがったんだが。
なんのイジメだ美形しかいないっていうんは。俺、恥ずかしさで死ねる気がする。
ソーヤも美形だしな、一応。黙っていれば。
後、さっきから気になってたんだが、フツーはこうなんつうの?身体検査みたいなのがあってもよかもんじゃないか・・・。入城のとき。
されたいわけじゃないけどな。
「・・・美形?先ほどから通りかかっているのは仕様人だが、美形か・・・?とりたててそうは思わんが。むしろ、貴様のほうが・・・美形ではないが、面白い顔をしているだろう」
「・・・・・・え、まだ百面相してます?」
面白い顔て・・・。穴があったら入りたい。
てか、だいぶ緊張もほぐれてきたのか?普通に話せるて。いや、麻痺してるだけだな。うん。