---朝 寝不足の体を無理矢理起こし、練習に行くための荷物を始める。 ふと目を瞑ると、昨夜の苓那との会話が鮮明に思い出してくる。 クリスマスまであと二週間を切った。 毎年、苓那と過ごしてきたクリスマス。 今年はどこで過ごそうかと考えていると、突然携帯電話が鳴った。 ---「颯太。別れよ、か」 電話に出てすぐ、開口一番に苓那に言われた言葉。 理由もわからない…。 俺に何も相談せずに、苓那は別れを切り出した。