「絶対優勝するぞー! うおぉぉおぉー!」


ハチマキで気が引き締まったあたしは、雄叫びをあげながらグラウンドに駆け出した。

クラスのみんなもあたしに続くように、ワイワイとグラウンドに飛び出してゆく。


やばい。
これって青春じゃない?


ニヤニヤしながらグラウンドに飛び出すあたしを、恵と麗ちゃんが呆れ顔で見ていた。


「ポチって顔に心情垂れ流しだよな」

「あぁ、キモいくらいにな」

「うるさいなー!」


そんなあたし達のやり取りを見て、沙綾やクラスのみんなが笑っていた。