「おーいっ?おいおーいっ?」
桃子があたしの目の前で手をひらひらと振る。
「あぁっ。なに?」
あたしは箸で摘んでいたウィンナーを落としてしまい、3秒ルールでさっと拾った。
桃子を見ると首を大きく横に振っていたのでしょぼんとしてウィンナーをそっとお弁当箱の上に置いた。
「悪ガキくんの家に行ったんでしょ?どうだったの?もぅ!あたしたちを置いていくんだから。」
えへへと笑っていると昨日の情景が思い浮かぶ。
あったかい紅茶。
優しいダージリンの香り。
サハラ砂漠モニュメント。
コーヒー
メニュー
黒い家具
茶色い瞳
左肩……。
単語は山ほど浮かぶけれど、
内容は頭に残っていない。
桃子があたしの目の前で手をひらひらと振る。
「あぁっ。なに?」
あたしは箸で摘んでいたウィンナーを落としてしまい、3秒ルールでさっと拾った。
桃子を見ると首を大きく横に振っていたのでしょぼんとしてウィンナーをそっとお弁当箱の上に置いた。
「悪ガキくんの家に行ったんでしょ?どうだったの?もぅ!あたしたちを置いていくんだから。」
えへへと笑っていると昨日の情景が思い浮かぶ。
あったかい紅茶。
優しいダージリンの香り。
サハラ砂漠モニュメント。
コーヒー
メニュー
黒い家具
茶色い瞳
左肩……。
単語は山ほど浮かぶけれど、
内容は頭に残っていない。