金髪王子は甘々狼。




「今、優也さんの事考えてたでしょう?」



あっちゃんは、私の心を見透かしたようにニヤけて言った。



「か、考えてないよ!!」



「嘘だ。どうせお兄ちゃんが喧嘩してるから~とか思ってたんでしょう?本当、優也さんスキだよね」



えぇ!?なんでわかっちゃうの??



「図星だね。なみ、モテるんだから、ちょっとは男子見てあげたら?絶対彼氏でき…」





ピーン
ポーン



『2年2組、中島あつきさん、至急職員室まで来て下さい』



「ふふっ、あっちゃん呼び出し♪」



あっちゃんは、チッと舌打ちをして、屋上を出て行った。



「さて、私は何をしよーかなぁ…?」



そんなことを考えながら空を見上げてると、少し眠たくなってきた。当然、眠気に勝てない私は、すぐに眠った。