冬恋。

「どうして、そりゃーね?」

ポンッと、私の頭に手を乗せながら言う。

そりゃって、何ですか……。

「何ですか?」

じっと海さんを見る。

「分かった言うから……」
「はいっ」

ちょっと緊張する私。
海さんはゆっくり話始める。

「そりゃ、みずかのこと好きだから世話妬くのさ。
好きだから、彼氏さんと幸せならその手伝いみたいなお節介したかったんだ」

好きって……。
え……、海さんが私のことを?
……ないな。

「海さん、私も好きですよ。友達として」

きっと、海さんの好きは友達として好きっていうことだよね。
一瞬でも、告白されたのかと思ってびっくりした……。そんなわけないのにね。

「だよ、ね……」
「ですよね?」

勘違いした私本当に恥ずかしい……。

「じゃあ、私はここで!!海さん色々ありがとうございました!!ではっ」

そうして、恥ずかしさを隠すようにさっさと家に帰った。

家に帰ると、東のことで頭いっぱいというわけでもなく。
そりゃ、東に振られてショックだよ……。
あんなに大好きだったのに、突然振られるなんて思わなかった。
でも、そこまで落ち込んでいないのは海さんがいたからなのかな……。
最近海さんに頼ってばっかりだけど本当にいいのかなぁ……。
海さん……。って何で私海さんのこと考えているの!!
私が好きなのは東ただ一人だし……。

色々な気持ちが混じりあっている中、そのまま深い眠りについた。

東と別れて数日、今日は2学期の終業式だ。

あれから東は相変わらず女子と話すことが多く、最初の頃は見ていて辛かった。
でも、ずっと辛い辛い言っていると本当に辛くなるから、あまり考えないようにしていた。

その分、海さんにメールで話を聞いてもらったりしてもらっていた。
海さんだけでなく、菜帆や心にも話を聞いてもらって少しずつ、元の私に戻りつつあった。

「じゃあまた部活で」

長い時間の終業式も終わり、通知表も返ってきた。

……あまりいいとは言えない通知表。

そんなことより、頭にあるのは海さんのことだ。
あの日、東に振られた後、私が泣き止むまで一緒にいてくれた海さん。
メールで何度も相談にのってくれたりもしてくれた。

でも、直接お礼言えてないな……って気づく。
あれから、近所なのに全く会わないし……。

海さんにお礼言いたいな……。
なんて考えながら一人で帰る。

一人で帰るのなんて久しぶり。
なんとなく一人で帰りたい気分だったからなぁ。

「みずか!!」