結局、いくら考えても小学生の僕にはその答えはわからなかった。 あっという間にもう学校は終わりの時間。 いつも帰りは僕1人。 ちょっと薄暗くて寒い外を 僕はマフラーを巻き、白い息を出しながら歩く。 「寒い」 そう呟いた時だった。 「翔太くん。今日はあぶなかったね。まさか指されるとは思ってなかったでしょ」 !! あの声だ。 算数の時間に僕の変わりに答えてくれたあの。