何を考えろって? 俺は美和と一緒にいたい だから 守りたいんだ…… ……それが “同情”なのか? 俺は何がしたいんだよ 「……美和」 空を見上げて 君の名を呟く。 考えるより先に 美和に会いたい―――― そう思って 俺は屋上を出る。 ドアを開けると ドアの隣に 俺のカバンが置いてあった。 「?」 なんで俺のカバンが? たしか美和に 預けたはず……。