「もぅ……。
まだ良いって言ってないよ!」



「待てなかった☆」


俺はそう言って
美和の頬っぺたに
キスを落とした。


その瞬間
美和は驚いた後
嬉しそうに微笑んでくれた。




そう。

俺は美和の笑顔を

ずっと見ていたいんだ。


その為に

俺は君を守る……。



すると鈴木の声が
頭を過る。



“ただの同情じゃね?”



「……」


俺は
また固まってしまった。



「……司くん?」



俺の異変に気付いたのか
美和は俺を見上げた。