初めて美和の前で 口にした。 「だから 傍にいてほしい……」 俺は美和の腕を引いて 抱き締めた。 「……嬉しい」 彼女は泣いていたけど 同時に笑っていた。 「あたしだって ずっと司くんが好きだよ」 そう言って美和は 俺を抱き締め返した。 「ん……知ってる。 俺だって、好きだよ…」 俺はそう囁くと 美和に ゆっくりキスをした。 お互いが お互いを 想い合った瞬間だった。