「美和っ」



俺はもう1度

君の名前を呼んだ。



「つ…司くん」



俺に気付いた美和は

俺から逃げようとした。


しかし
俺は彼女の腕を掴んで
離さなかった。



「離してっ」



「離さない」



もう この手を……


離したりしない……



俺は美和を見つめた。




「美和、
聞いてほしいことがある」



ずっと君に

伝えていなかった

俺の気持ちを…………



6年間の想いを…………