俺はゆっくり 自分の来た道を戻った。 「美和……」 もう美和は 俺なんて好きじゃないんだ 今更………… 俺が何かしたら また美和を苦しめる。 せっかく 美和は幸せなのに 俺に 美和を幸せにする事なんて できない…………。 俺は あと少しで 分かろうとしていた自分の気持ちを 自らで押し殺した。 よかった………… 美和を好きだと 気づく前で――――