「司くん、大好きだよ」



小さい頃から

ずっとずっと

君だけが好き……。



だから答えてよ

あたしの気持ちに



すると、やっぱり
司くんは言う。



「ん、知ってるよ」


そう言って
いつものように
あたしの頭を撫でた。



いつもなら

きっと嬉しかった……


でも今のあたしには

たった一言、

あの言葉が欲しかったんだ。




きーんこーんかーんこーん


すると学校中に
チャイムが響き渡った。