俺が守るから。





「神崎さんに
そんなの
分かんないでしょ!?」



あたしは
そう言い捨てて
屋上を飛び出した。


こーいう時に限って
休み時間って
長く感じる…………



一気に階段を下りたせいで
肺が
すごく苦しい……。




何より

司くんを想うと

すごく苦しいよ……っ





会いたい


会いたいよ、司くん……



涙を拭って廊下を
ただ歩き続けた……。



すると



「美和」



あたしの目の前には
愛しい人が
あたしを呼んでいた。