「山中くん家は?」 「俺?俺ん家はー…」 躊躇いながら人差し指で家の方向を指した。 「反対方向じゃん!」 「当たりー」 驚く私をよそに笑う山中くん。 「来た道、戻らないと…」 「俺が一緒に帰ろうって誘ったんだから気にしないでいいよ」 それよりさ〜と話しを続ける。 山中くんって一言で言えば、本当にいい人だよ。