「ありがとう…理子さんと成瀬くんもあの時は本当は付き合ってなかったんでしょ?」 「えっ…?」 えっ?バレてたの!? どう答えていいか頭が混乱する。 「怒ってるわけじゃないから心配しないで。雄介くんに聞いたの。彼が成瀬くんと友達って知った時に、友達で女に彼女のフリ頼んで告白断ったやつがいるって」 「そうなんだ…。ごめんなさい」 申し訳なくて目を合わせられず俯いた。 「いいのよ!そのおかげで雄介くんに出会えたんだから」 そう言ってニコッと笑った。 でも嘘ついてたことは罪悪感。