そして一瞬アナウンスも止まり静かになったとき支店長が顔を寄せてアタシの耳元でそっと言った。 「今週末には京都に帰るよ。 それから…好きだよ?」 その言葉のすぐあと、 唇がアタシの頬にそっと触れる。 「じゃ…」 そう言って支店長はアタシから離れ白線より下がって右手を上げて笑った。 ドアが閉まり… ドア越しにアタシは真っ赤になってうんうんとうなずくしかできなかった。