「あの、お腹空いてませんか? よかったら… 食べませんか?」 「なに…これ…」 「なにこれって。 食べかけですいません。 マカロンです。 支店長にプレゼントしようと思って… でも待ってる間、どうしてもお腹が空いて… ちょっと…その…」 支店長は残っているマカロンをじっと見つめる。 そうか。 やっぱ食べかけで渡すのはまずかったよね。 そう思ったら自分の手元にあるソレを眺めてなんかとんでもないものを差し出してるような気がした。