支店長、お手やわらかに!


「…相変わらずそうやって俺のこと睨むんだな?」

支店長は呆れた顔をしてそれから笑う。


あ、
またやってしまった。

そう思った瞬間、
油断したアタシの手から切符を取り上げてみどりの窓口へと行く。


「あっ!
ちょっと待ってください!
何するんですかっ!」


でもアタシの声を無視して支店長は窓口の駅の職員に言う。


「今から間に合う時間で京都まで。
時間変更お願いします」


「えーっ!なんでっ!?」