支店長、お手やわらかに!


お腹空いた…。

そういや東京に来る新幹線の中でおにぎり食べたっきりだっけ。

寒いのとお腹空いたのとで死にそう。


あ。
そうだ。

アタシはカバンの中から支店長に渡すつもりで持ってきたマカロンを取り出す。

ピンクの包装紙に赤いリボンのかかった小さな箱をじっと見つめる。

どうしよう。


6個入ってるから…
半分づつってことにしてしまおうか。

そしたら3個食べれるかな。