支店長、お手やわらかに!


「えっと…
ちょっと友達と約束してんねん。
うん、そう、
フェアウェルパーティーみたいな感じ?
せやしちょっと遅くなるかもしれへんから」

アタシは焦った顔を見られないようにマフラーで顔を隠すようにぐるっと巻く。


「ふーん…」

お姉ちゃん…それ以上、
突っ込んでこないで…。

こころの中でそっと祈る。



そこへお母さんもやってきた。

「でかけるん?」

あーもうややこしくなる。