こないだのこと、ウソみたい。

でも。

ウソじゃない。


アタシの腕にまだあのときの支店長の腕の温かさの感覚が残ってる。

そう思いながら自分の左腕を見つめる。

ぼんやりと。


おっと。
ぼんやりしてたらまた怒られる。


そしてアタシは再び頼まれていたパンフレットの枚数を確かめながら店内のカウンター横にあるラックに入れていく。