「あの…えっと…」 しどろもどろになるアタシに支店長はふっと笑って腕を振りほどくことなくそのままで再び歩き出す。 それからゆっくりと腕を絡ませるようにしてみる。 何回も自分の腕を確かめるように見て…。 …腕組んで歩いてるんだ。 そう認識するたびにどきどきする。 冬なのにカラダがすごく火照ってる。 そのまま会話を交わすことなくアタシたちは駐車場へと歩き始める。 夢みたい。