それでもアタシは必死になって言う。 「そうそう、あの今出川の…とこ…。 ケーキ大きくてのおいしいあの店にしよ?」 「あ、いいねーそれ」 「あの賀茂大橋渡ったとこの近所の店? それならかまへんよ」 彼女たちの納得する声にアタシはホッとする。 せっかく支店長が黙っててくれてるんだもん。 アタシも約束守らなきゃ。