「でも、ホラ、 卒業なんやし学校から近いとこのほうが思い出も…」 だってまたこないだみたいに見つかったら。 それ絶対に困るし。 三条のあたりはうろうろしないって決めたんだから。 「思い出も… なんやさ?」 コマチが責めるように聞いてくる。