「どうして…」 「どうしてって言ったって…」 そう言いながら木津さんは苦笑する。 「こないだの支店長の歓迎会でも自分のための宴席なのにむすっとして座って口を開けば仕事の話ばっかやしさ」 アタシは彼女の言葉に驚いた。 だって そりゃ仕事中はあんなだけど仕事以外では笑ってすごしてるって思ってたから。