笑う大輔くんに、私は胸がきゅんと熱くなる。




そうだね…

運命は…


未来はきっとこうやって、私たちで作り上げていくものなんだよね。






はにかむ私に大輔くんは笑いながら机を横にズラす。




「せっかくやし、ぴったり引っ付けよ」




大輔くんは机をぴったりひっつけてくる。

他のみんなは微妙に隣に隙間を作っているのに。






「は…恥ずかしいよ」

「誰も見てへんって」




大輔くんは笑う。






「見えてへんわけ、あるか!」

「大輔てめえ年明けからイチャイチャすんなや!」

「全部聞こえてくるんじゃボケ~!」




教室中の、彼女がいない男子からヤジが飛ぶ。





「はは、ごめんな俺いま何も聞こえてへん」

「お前いっぺん消えてこい!」





笑顔で返す大輔くんの横で、私は真っ赤になってうつむく。