その日はいつもと変わらない朝だった。





でも、大輔くんの様子が朝から少しおかしい。




いつも通り優しいんだけど…

たまにうわのそらになってボーっとしていたり

思い詰めたような顔をしたりしてる。







「大輔くん…なにか悩みごと?」


休み時間

私は大輔くんを廊下の隅に連れ出して、聞いてみる。


悩み事なら打ち明けて欲しい。

私が何か気に障ることしたなら教えて欲しい。








大輔くんは、なぜか少し困った表情で私を見る。



「…優ってさ…クリスマスイヴに外泊とかできる?」