俺は静かに言う。




「優は……俺にはもったいないくらい優しくて素直な子やねん。俺が、優が必要やねん……今回のことで、もし…優に嫌われたら俺……頼むからもうこれ以上、干渉せんといて下さい」




黙りこくる先輩。


俺は一礼して先輩の横をすり抜ける。






次の授業の始まりを知らせるチャイムが鳴る。


けど、そんなん今はどうでもいい。





優……

俺がアホなせいで、ほんまにごめんな…





俺は保健室へ走った。