体育祭に、神戸。


楽しかった週末が終わり、月曜日になっても私はまだ幸せな気分だった。



左手には華奢で可愛いリング。

最初は指に違和感があったけど、一晩で慣れた。



登校中に歩きながら左手を空にかざすと、キラキラと光が小さく反射する。



早く陽子ちゃんと愛ちゃんにも話したいよ。

大輔くんも今日、指輪をしてくれてるかな…






少しドキドキしながら教室までつくと

入り口のドアをふさぐようにして、三人の女の先輩が立っている。



普段、一年生の階にあんまり先輩は来ない。

誰かを待っているのかな…?



先輩の姿に緊張しながら、私は教室に入ろうとする。