秋晴れの空。



グラウンドには各団の大きな応援旗が立ち並ぶ。


私はみつあみの上に赤いはちまきを巻いて、体操服でグラウンドの応援席から200m走を見守っている。




グラウンドに大きな歓声が響く。

同時に、砂埃と共に宮本くんが颯爽と私たちの目の前を走り抜ける。



応援席の最前列で、私と陽子ちゃん愛ちゃんは空のペットボトルを叩いて叫ぶ。



「ミヤモ頑張れ~!」

「涼―!」





午前中のプログラムは、半分くらいが終了していた。