「……し…たい」



優は小さな小さな声でつぶやくように言ってくれた。





俺は顔を優にゆっくり近付ける。

机についた右腕に俺の体重がかかり、小さな机がキシ…となる。



優は瞳をキュっと閉じる。



そんな優が愛しくて……

思わず俺の口元がニヤケてしまう。






「優、好きやで」




俺はほんの少しだけ触れるような、優しいキスをする。





俺が顔を離すと、優もゆっくり目をあける。


それから、自分の唇に手で触れながら頬を赤めて笑う優。



「…恥ずかしいね」

「うん。しかも優の家やし緊張するわ」




俺と優は笑いあう。