明日も、キミに恋をする。

「あ…中学のアルバムとか見る?」



優は俺たちの間にある小さな机の上にアルバムを乗せる。


「優、セーラー服やったんや」

「うん」



大阪の俺の学区は中学も高校も男女ともにブレザーやから、セーラー服とかめっちゃ良い…!





「これが私のクラスの集合写真だよ」

「ふ~ん…。あ、これ優やろ?」

「ふふ…そうだよ」

「好きなやつとかおらんかったん?」





俺のいじわるな視線に、優は耳を赤くする。





「初恋は大輔くんだよ?でも…気になってた人はこの人」

「なんやねんそれ、結局おるんかい(笑)」




笑いながらページを指さす優。

そこに写ってる男子を俺は凝視する。

内心、あんまり穏やかじゃない。





「へぇーまぁまぁ…でも俺のがかっこいいやん」

「うん。大輔くんが世界一だもんね」

「それ……本気で言ってるん?」

「当たり前だよ」





……犬っちよりも?



そう聞きたかったけど、言うのをやめる。

だってそんなん、俺ダサすぎるやん……