遊園地は各自解散。

オレンジの空に藍色が混ざり始め、俺と優も帰ることにした。



電車の中ではクラスメイトが何人かいて、ワイワイしてる。

優は恥ずかしそうにしてるけど、俺は優の手を離さない。




優がいなくなった時、

嫌われるかもしれん、優にフラれるかもしれへんって思って、ほんまに怖かったんや…








駅について、俺は優を家まで送る。

駅前を離れるとクラスメイトの姿もなくなった。




夕闇の住宅街。

あの角を曲がったら優の家まであと少し…





ゆっくりゆっくり歩く。






「あー…まだ離れたくない」

「私もだよ。でも……もう帰らなきゃ」





ちぇっ…

拗ねる俺をみて笑う優。