「あたしも親友なんだからね~」



愛ちゃんも交ざって、私たちは三人で泣きながら笑う。


見守ってくれていた大輔くんも笑っていた。








「…ほな俺はそろそろ優とデートしたいんやけど…」



大輔くんが遠慮がちに咳払いをする。




「そろそろええかな?」

「は?うちらは一緒に遊んだらあかんのか」

「まぁ……はっきり言うたら邪魔やな」

「調子のんなや大輔、しばくぞ」





陽子ちゃんはすっかりいつもの雰囲気に戻ってる。


私は笑った。

嬉しかった。

やっぱりこういうのが楽しい。





「おまえらゴチャゴチャうるさいねん、空気よめや!(笑)」


大輔くんは私の手を握ると自分のところへ引き寄せる。





みんないるのに…

恥ずかしくて私は赤くなる。




「わかってるし!ちょっとワガママ言うただけやん」

「ふたりでゆっくりラブラブしてき~な♪」




ふたりにうるさく冷やかされながら、私と大輔くんは手をつないで歩き出す。