明日も、キミに恋をする。

大輔くんは最後にもう一度謝る。




「……ちゃんと説明しとかんくて、ごめんな」




話を聞き終わって……

ふたりの過去が、想像してた甘い恋愛みたいな感じじゃなかったことに胸が少し軽くなる。



友達だったんだね。  

今も昔も、ずっと。





でも……

だけど……



大輔くんの顔を見ると、まだ涙がこみ上げてくる。





「優……言いたいこと色々あるやろ?俺、全部聞くから言うて」


「……え?」


「俺の話、理解できても嫌なもんは嫌やろ?そういうの、全部吐き出してや」


「い、嫌なことなんて…」


「俺が逆の立場やったらめっちゃ嫌やけどな」






大輔くんは、私の気持ちをわかってくれていた。







ドロドロした醜い嫉妬心。



友だちなのに…

嫉妬してる自分。


陽子ちゃんだってツラかった。

それが分かるのに、消えてくれないこの気持ち…




だってふたりは……キスしたんだよ。






「………なんでキスしちゃったの?」


「うん。ほんまにアホやな。ごめんな」


「それに…大切な友達に対して嫉妬してる自分もイヤだ」


「それは嫉妬して当たり前やで?俺だって怒り狂うよ」


「あと…ミカンちゃんに……なんで優ちゃんなんかが大輔くんの彼女なんだ…っみたいに……言われてショックだった…」


「はぁ?そんなん言われたん?」




私は泣きながらうなずく。




「でも……これを大輔くんに言ってる自分もやだ……告げ口してるみたいで……気持ち悪い」



大輔くんは目を大きくする。



「優……俺、告げ口とか思わへんで?大丈夫やからもっと俺を信用して?」


「……でも」


「良い子になろうとせんでもええねん。俺、優の全部が好きやから」