犬っちから、優とミカンのやり取りを聞いた俺は、そのまま遊園地を飛び出した。




優は今どこにいるんや?


どんな気持ちでいるんやろう…


早くちゃんと誤解を解きたい。


こんな事なら俺の口からきちんと話しておくべきやった…!





電車の待ち時間すら、もどかしい。


優に連絡しても、電源が切られてて連絡がつかない…





優の家でピンポンしたら、おばちゃんが出てきたけど優は家には帰ってなかった。


状況を知らなかった優のおばちゃんには、申し訳なかったけど適当な嘘をついた。





家じゃないとしたら…どこや?




ひとりになれる場所……

俺はあのお気に入りの公園を思いついた。





遊園地から走りっぱなしで、足が痛くなってきた。

でも俺は走り続けた。





優に一秒でも早く会いたい。