手の中の蝶々



自分の気持ちは、迷子。
淋しくて、泣いてるのかな。


「じゃあ、」


落ち着いている先生はただ笑顔で。
そんな先生を、跳ねてない髪の毛を見て、どうしても笑顔になろうとは思えない。


「毎朝波内さんに綺麗にしてもらったらいいじゃない」


私にとって波内さんは取り上げて重視するほど気にする人でもなかったし。

なのに、今の私の中の主役は波内さんで。
頭に映し出されるのは黒に映える白と、白に映える淡紅で。



結局、何が引っ掛かってるまるでかなんて分からない。



私には、分からない。




2日連続のカレーを満足そうに食べる、目の前にいる先生がなにを考えてるかも、欠片も分からない。


なんか、気持ち悪いな。
……モヤモヤする。


何かを取り上げられるような。
独占欲を満たされないような。



しかしそうじゃない、と私が否定する。