手の中の蝶々



きっと私は真っ赤で。


「おおお、お帰りなさい………あっ、あなった……」


最後にちらっと先生の反応を伺っただけで。
まともに顔なんて見れてない。


それでも、言ったもんは言った。
文句はあるまい。


『よくできました〜。イイ子イイ子』

先生は私を部屋に押し入れ、ドアを閉めて…。

満面の笑みで私の頭を撫で撫でする。



「な!子供扱いしないでよ…!」

『余りにも貴女が可愛らしくて…つい』


「な、何言って……っっ」


それだけ言ってリビングに向かう先生。

私はその背中を見たまま胸の当たりのエプロンを掴んでいて。



なんだか、激しい動機が。





『あれ?夂葉さん?』


そんな私に気付いた先生は、立ち止まって不思議そうに私を見る。

「…っ何でもありません!」


小走りに先生の元へ向かい、一緒にリビングに入る。




それからは普通の家庭通り時を過ごした。