手の中の蝶々



「へ!?あっ!これ…」


私は少々高い声を出しながらプリクラと目の前にいる女子を見比べる。



『そ。それ私。全然違うでしょ』


ふふ、と笑う。



…確かに、違う。

目だってかなり大きいし肌も白くて綺麗だ。


こんなの詐欺じゃ………


って………


「あぁ!だから詐欺れるか!!」
やっと意味が分かった私はスッキリしたのが嬉しくて普段教室では出したことの無いような声を上げる。



そんな様子の私を最初は驚いているように見ていた女子は、次第に顔が緩み、クスクス笑いだした。




『桜木さんって…面白いね!なんか可愛い!!』


その子以外の女子もうんうんと頷く。



…何がどうなって………?



『怖くて近寄りがたいイメージだったけどそうじゃないんだ!』

可愛らしく笑ってなんだかとっても楽しそうだ。


「あ、ありがと…っ」


私はとても照れてしまって。


だって、こんな風にクラスメイトと話すのなんて高校に入ってから初めてで。






寝るのを止めて目を開けたら、新しい世界が見えた。
きっかけを作ってくれたのは先生で。


なんだかとっても晴れやかな気持ちだ。