手の中の蝶々



まずバスタオルエプロンって何だ。


頭大丈夫なのかな?



『パジャマエプロンもいいかも』


既に何でもありだ…。
まぁバスタオルよりはパジャマの方がいいけど。
布の面積が大きいからね。


「馬鹿なこと言ってないで早くお風呂!」


でもパジャマの方がいい、なんて絶対言わない。
多分今すぐ着せられるから。


そう考えた私は先生をリビングから追い出す。







――――数十分後、




『あがったよ?』

「あ、先生」



お風呂からあがってきた先生は、タオルで頭を拭きながらこたつに入っている私に近づく。




『宿題?』


「先生が出したんでしょ」



私が今取り組んでいるのは、語句の意味調べ。


明日の1時間目が国語なのだ。



『そうだったね』


生徒を苦しめる宿題。
出した本人にそうだったね、と言われるのは腹ただしい。



「先生手伝ってー」

『駄目です!自分でやりなさいっ』


先生らしい、口調に仕草。


「……はぁい」



私は渋々シャーペンを握り締めた。