手の中の蝶々




廊下を一瞬で通り抜けて、鞄が置いてある部屋に入り、一安心。



しかし息をついてる暇なんてない。



私はさっさと寝間着と下着をひっつかみ、立ち上がった。




よし、なんとか大丈夫そう。





その早すぎる安心に、私は3秒後後悔した。




『夂…葉さん?』


「きゃー!」


廊下に出た瞬間にリビングのドアから出てきた先生は私の姿を見て、目を見開く。



私はと言うと、あたかも変質者に出会ってしまったかのように悲鳴をあげ、脱衣場に逃げ込んだ。





「み、見せてしまった」


…何が、きゃー、よ馬鹿。


あの場合私が露出魔じゃない。



先生は微塵も悪くない。


多分トイレにでも行きたかったをだろう、普通にドアを開けただけ。


それなのに廊下にはバスタオル1枚の私がいて、しかも叫ばれなんかしたって、なんのことやら…だ。




「私の馬鹿…」



取り敢えず衣類を身につけて、リビングに向かった。