手の中の蝶々



そうこうしてる間に車は先生の家の前に着いた。


「ありがとうございました」



お礼を言い、スーパーの袋を持って車を降りる。



「あ…、お名前聞いてもいいですか?」



お友達さん、と言うのも気が捌ける。
2度も送ってもらってなんだし。



そう思って尋ねると、お友達さんは人懐っこく笑う。


『神木託英(カミキ タクエイ)、海とは中学からの付き合いなんだ』


「長い付き合いですね…」


中学から25歳って中々だよね。
でも、それにしても気になるところは……





「タンポポみたいな名前ですね」

『ん?』


「…だってタンポポって"蒲公英"ってかくし、花言葉は"神託"です」


『何それ!そんなのあんの!?』


親御さん名字に神が入ってたからってわざとつけたのかなぁ?

でも託英さん今知ったみたいだったし……



…ただたんに教わってない、とか教えてもらったけど忘れた、とか。


おおいにありえる。





「知らなかったんですね」


『うん……』



本人はそう言うけど、目につく金髪は、タンポポのようで。


性には逆らえないように思ってしまう。