手の中の蝶々


場所は変わってスーパー。




先生の家の冷蔵庫極貧だからなぁ。


王道にカレーでいこう。



とルゥを手に取る。



辛口?中辛?甘口?


先生の口は何なのか…。
ルゥを見つめ、考える。


おこちゃまっぽいから甘口でいいかな。
辛口で食べれないことはあっても甘口で食べれないことはないだろう。





結論が出た所で、後は野菜やら何やらを買い、スーパーを出た。





あー、重い……。



って、なんか、デジャビュ……?





私の横につく車……。



見覚えのある……運転手。



窓が開いて、
『乗る?』


ってやっぱり………。






「ストーカーですか?」


窓からのぞくのは勿論金金頭の、先生の友達さんで。



『やだなー!た・ま・た・まっ!』


笑顔が怖い。



なんて不信な目で見つつも、車に乗せてもらう。




『俺爺やみたいじゃね?』


「は?」


『送迎!』


「あ……、そうなんじゃないっすか」


『何その適当な返事っ!』



だって爺やって…。


自分で言ってて嫌じゃないのか。